下仁田厚生病院の経営の見直しについて

~ 必要な医療サービスを維持継続するため
    令和4年4月から一部機能の縮小を計画しています ~


外来診療 「耳鼻咽喉科」を廃止
病床数等 【現 行】  医療94床・介護医療院40人
  
【縮小後】  医療48床・介護医療院40人

 下仁田厚生病院は、下仁田町と南牧村を構成町村とする「下仁田南牧医療事務組合」が運営し、当地区における唯一の公立病院として、地域住民の皆様に必要な医療を提供するため設置し、外来・入院診療の他、各種がん検診などの地域保健活動にも取り組み、令和元年10月からは介護医療院を併設し、医療・保健・福祉・介護を一体とした地域包括ケアシステムの拠点としての役割を担っており、この地域に無くてはならない病院として存続しております。
  しかし、本地域の人口減少等により年々患者数は減り続け、将来人口予測等を考えると今後ますます患者数は減少するものと想定され、また、患者数の減少に伴い医業収益が大きく減少しており、経営状態も悪化の一途をたどっている状況です。
 公立病院は、本地域のような経営上採算の合わない地域の医療を確保するため、一定の地方交付税が国から措置されますが、その額を大幅に上回る資金を毎年度構成町村で負担している状況であり、このまま現在の規模の病院を維持継続するのは非常に困難になると考えられます。
 このような状況の中、下仁田南牧医療事務組合では、「本地域住民に必要な医療サービスを維持継続する」ことを目的に経営内容の見直しを行い、経営の合理化と効率化を可能な限り進め、必要な医療機能を集約し、外来診療科や病床数の削減等、病院の一部機能を縮小することを計画しています。

下仁田厚生病院の概要(現在の状況)

■ 外来診療

  • 診療科目(一般診療)
  • 内科、外科、整形外科、眼科、小児科、泌尿器科、皮膚科、耳鼻咽喉科

■ 救急指定

  • 救急告知病院、病院群輪番制二次救急病院

■ 入院・入所施設

  • 4階病棟   46床(一般急性期病床、地域包括ケア病床)
  • 5階病棟   46床(一般慢性期病床)
  • 人間ドック   2床
  • 西棟介護医療院 入所定員40人
  • 合計  医療病床94床 介護医療院定員40人

■ 患者数(令和2年度)

  • 外来患者数    32,762人(1日平均134.8人)
  • 入院・入所者数  36,041人(1日平均98.7人)(病床等利用率74.8%)

■ 経営収支状況(令和2年度)

  • 医業収益(介護含む)    10億7,048万6千円
  • 医業費用(介護含む)    14億9,864万9千円
  • 収支(医業・介護損益)  △4億2,816万3千円
  • 構成町村負担金      ※4億6,925万7千円
  • ※負担金内訳
     交付税措置分 2億4,833万3千円
     補助金措置分 8,000万円
     純町村負担額 1億4,092万4千円

■ 職員数(令和3年4月1日現在)

  • 141名(会計年度任用職員31名を含む)
  • ※特別職・非常勤医師等は除く

経営の見直し概要(規模縮小計画)

■ 外来診療の見直し

  患者数の減少に伴い、令和4年4月から「耳鼻咽喉科」を廃止する計画です。

■ 入院病床数の見直し

  患者数の減少に伴い、5階「一般慢性期病床46床」を廃止する計画です。
  廃止後は、介護医療院(定員40人)を西棟から本館5階に移設する計画です。
  見直し後の入院・入所施設定員は次のとおりとなる予定です。

  • 4階病棟 46床(一般急性期病床、地域包括ケア病床)
  • 人間ドック 2床
  • 5階介護医療院 入所定員40人
  • 合計  医療病床48床 介護医療院定員40人

病院規模縮小後の他病院等との連携

 下仁田厚生病院は、規模縮小後においても本地域唯一の公立病院として地域に根ざした出来る限りの医療を行い、 高度急性期等の患者様につきましては、公立富岡総合病院や他の医療機関との連携により住民の必要とする医療を確保していく所存です。